~最低でも1.3〜1.4倍稼がないと割に合わないかも~
「フリーランスって自由で稼げるって聞くけど…老後のことは大丈夫なのかな?」
「社会保険とか年金って正直よくわからない。今の収入が多ければ問題ないでしょ?」
こんな悩みや疑問を持っている美容師さん、多いと思います。
こんにちは!よじぱぱです。
今回は美容師を続けるなら、「正社員とフリーランス」どちらがお得なのかを調査してみました!
✅ 本記事の内容
- 【年金の差】フリーランスと社員で生涯1,000万円以上違う理由
- 【健康保険と保障】会社員にはあってフリーランスにはないもの
- 【節税と収支】フリーランスの「お得」は本当に得なのか?
✅ 本記事の信頼性
- 美容師歴20年・採用にも携わってきた経験
- フリーランス・社員どちらの美容師とも多く接してきた実体験
- 公的制度を調べ、具体的な数字で比較しています
はじめに
この記事では「正社員の年収を400万円とし、30年間働き続けるケース」を前提にしています。
さらに「65歳から年金を受け取り、平均寿命の87歳まで生きる」と仮定して試算をしています。
フリーランスも同等の報酬(還元率50%のお店で年間800万円の売り上げ)として試算しています。
結論から言えば、フリーランスは1.3〜1.4倍稼いでようやく社員と同じ安心感が得られるのが現実です。
現役時代の保険料負担はほとんど変わらないのに、老後の年金や生活保障で大きな差が出るからです。
【年金の差】生涯で1,000万円以上の違い

会社員は基礎年金に加えて厚生年金があり、フリーランスは基礎年金だけ。
その結果、老後の受け取り額に大きな差が出ます。
- 会社員:基礎年金83万円+厚生年金66万円=149万円/年
- フリーランス:基礎年金83万円のみ
差は年間66万円。
65歳から87歳までの22年間で計算すると、約1,450万円もの差になります。
👉 年金だけでも、生涯1,000万円以上の違いです。
【健康保険と保障】フリーランスは無収入!?

現役時代の保険料はほとんど同じですが、もらえる保障には大きな差があります。
- 傷病手当金
会社員なら病気やケガで働けなくても給料の2/3が最長1年半支給。
→ フリーランスは無収入。補うには「就業不能保険」などが必要です。 👉 保障内容を補う保険をチェックする - 出産手当金・育児休業給付
会社員は産休・育休中に合計300万円以上の支給。
例:月給33万円なら、出産手当金70〜80万円+育休給付250万円ほど。
→ フリーランスは「出産育児一時金42万円」のみ。足りない分は民間の医療保険や積立で準備が必要です。 👉 出産・育児サポート向け保険を見てみる - 扶養制度
会社員は配偶者や子どもを無料で扶養に入れられる。
→ フリーランスは家族一人ひとりが国保に加入。人数分の保険料がかかります。
👉 これらを民間保険でカバーする場合、月1〜2万円の追加負担を覚悟しなければなりません。
【節税と収支】フリーランスの「お得」は思ったほど大きくない

「フリーランスは経費計上や青色申告で税金が安くなるからお得」とよく言われます。
確かに節税効果はありますが、実際にはその分コストもかかります。
- 税理士に依頼すれば年間10〜30万円の費用
- 自分でやれば時間・労力という見えないコスト
結果的に「節税メリットはあるけど、手元に残る金額は思ったより少ない」というケースが多いのです。
フリーランスの働き方が合う人
- 体力に自信があり、ある程度の年齢までバリバリ働ける
- 自分でも資産運用などの管理ができる
- 独身の方、または配偶者が社会保険に入っている
- 指名客が多く、どこで働いても予約が埋まる
- 自分で研修に行ったりしてスキルアップを自発的にできる
- お客様以外で人とかかわるのが煩わしい
こんなタイプの人は自分1人でも切り開いていけると思うので、50代を超えても手取りを減らさずに働けると思います。是非体を壊さないように頑張ってほしいです!
正社員の働き方が合う人
- バリバリ働くというよりかは安定思考
- 老後の不安がある
- 学ぶのは好きでも自発的になりにくい
- ライフワークバランスを考えて、メリハリつけて働いたい
- 社会とつながっていたい
- 少しずつでもいいから成長したい
目先の手取りは多少下がっても、「休日」「最低保障の給与」「有給」「年金」「各種保険」「スキルアップ」「社会性」など、積み上げていく働き方が好きな方は正社員一択ですね♪
まとめ|フリーランスは1.3〜1.4倍稼いでようやくトントン

整理すると、以下の通りです。
- 老後の年金は生涯で 1,000万円以上の差(※年収400万円・30年勤務・87歳までの前提で試算)
- 社会保険の保障は社員の方が圧倒的に有利
- 節税メリットもコストで相殺されがち
- フリーランスは 1.3〜1.4倍稼いでようやく社員と同等
👉 「今は自由で収入が多く見える」フリーランスですが、長期的な安心を考えると社員の方が圧倒的に有利です。
もちろんフリーランスには自由や高収入のチャンスもあります。
ただし「保険や年金は自分で積み立てる」「一生現役で働く」覚悟が必要になります。
保険で不足を補いたい方は、まず 就業不能保険や医療保険 をチェックしてみてください 👉
よじぱぱより
ぼく自身も昔は「社会保険なんて高いだけで意味ない」と思っていました。
でも傷病手当や育児休業給付を知って「守られてるってすごい安心なんだ」と実感したんです。
働き方に迷っている美容師さんは、ぜひ数字と保障のリアルを考えてみてくださいね。
最終的にはあなたが「どんな人生にしたいのか」で決めることが人生の充実につながると思います。
忙しい日々の中でちょっと立ち止まって、先々のことを考えてみてはいかがでしょうか?